お別れホスピタル

少し前に終わってしまった番組なんだけど、NHKで放送していた

『お別れホスピタル』沖田✕華(おきたばっか)さんの原作マンガ。

何年も前になるけど、やはりNHKで放送された、透明なゆりかご。

毎回号泣!!(´;ω;`)ウゥゥ

原作は誰?と思い、沖田✕華さんを知った。

漫画家になる前は看護師さんをしていた方で、当時の体験が

漫画になっているので、内容がとてもリアル!

当時、発刊されたばかりの『お別れホスピタル』を購入。

 

今回は放送前にたまたまNHKを見ていたら、番宣で流れたので録画。

最終話まで一気に見た。

 

私も訪問マッサージをやっていて、介護施設にも出入りしているので、

目にする光景や、介護している側の家族の気持ちなどなどリアルに

描かれてるな~と思いながら見ていた。

以前行っていたグループホーム(認知症の方が入られるホーム)

車を降りるとおじいさんの『どっか~ん!』と言う声が

外まで聞こえている。

更に・・・おばあさんの『助けて~!『痛いよ~!』と、

近所の人が聞いたら虐待?と、思われそうだが中に入ってみると、

ふつ~に車椅子に座ったまま叫び続けている。

日常の光景なので、スタッフさんも気にせず仕事をしているし、

私もその声を聞きながら、担当利用者さんの所へ行きマッサージや

運動法などやっている。

そして時々別の部屋のおじいさんが『うるせえ!』と怒鳴り

しばらくその声は消える。

認知症がひどく、ほとんど反応なくぼーっと過ごされてる利用者さん。

でも近づくとつねる。

私の場合は『ちょっとゴメンね~』と言って利用者さんの手に

手ぬぐいを巻いていた。

でも、ベットに移動してくれる介護士さんは、いつもつねられたまま

『イタイ、イタイ』と言いながら移乗してくれていた。

当たり前だけど、こちら側は何をされても文句は言えない。

でももし、カッとなってやり返してしまったら罪に問われる。

それから訪問宅。

同じ家に住んでいるのに全くお互いに関与しない親子。

緊急の時でも、離れて暮らしている娘さんに連絡。

上にいるんですよね?

緊急の時でもダメなんですか~!!と思ったご家族もいる。

でも、きっとそうなるまでに何か確執があったんでしょうね。

 

番組は終わってしまっているけど、無料配信や原作漫画もあるし、

再放送も期待したい。

 

風樹に来院されてるお医者さま。

現在、子育て中のため、非常勤勤務されている。

いつも医療のことや、その他色々な話を楽しくさせて頂いている。

先月来院されたとき、放送されている事を伝え、

今月来院されたとき『お別れホスピタル見ましたよ。すごく

良かったですよね』と言っていました。

出来れば医療従事者、介護者さんやそのご家族に特に見て

いただきたいな~と思いました。

共感出来るところ、たくさんあるのではないでしょうか?(*^_^*)

私自身も父の介護でストレスが溜まっていた。

トイレも毎回掃除、でも紙パンツはイヤがる。

お風呂も入りたがらないので、入れるまで一苦労。

昼夜逆転で深夜に起こされたり、同じことを繰り返し聞く無限ループ。

訪問の利用者さんには仕事だからイラッとしないのに、

父にはイライラして怒鳴ってしまう。

でも、このドラマ見たら、うちの父の状態なんて、

かわいいもんだな~と思って少し見方が変わった。

うちは母にも見せた。

身近な人と見て、避けてしまいがちな、死や介護について

話し合う機会になればいいですね(*^_^*)